水が目覚める。
本来、水が持つ機能「溶かす+混ぜる+はがす+流す+運ぶ+活かす」をさらに高める、それがウルトラファインバブルテクノロジーです。

ウルトラファインバブルとは

水などの液体中の微細な気泡をファインバブルといい、そのうち直径が1μm以下の気泡をウルトラファインバブルと いいます。 ウルトラファインバブルは、小さくて肉眼では見えませんが、浮力が小さいため浮上せず液体中を浮遊して長 期間留まるという性質があります。 また、電気的作用や界面活性作用、泡が破裂して発生する衝撃圧力作用を液体に付与するため、これらの特性を利用し て、洗浄や浄化、生物育成、健康・医療など多様な分野での活用が進んでいます。

ウルトラファインバブルの主な作用と効果

電気的作用

気液界面がマイナスの電位を帯びるため、プラスの電位を帯びた電解質イオンや汚れを吸着します。

衝撃圧力作用

表面張力により気泡径が小さくなるほど内部圧力が上昇し、気泡崩壊に伴う衝撃波が大きくなります。

界面活性作用

液体の表面張力が弱まり浸透性が増すことで、液体や気泡を隅々まで行き渡らせることができます。

持続作用

取り巻く電位や電解質イオンにより気泡が安定化し、長期間液体中に溜まって気泡(気体)の効果が持続します。

洗浄
環境負荷低減
気体の作用促進
成長促進
浄化

野外洗浄方法の問題点

現在、あらゆるケースの屋外洗浄が行われています。狭い範囲で水道水のみを利用した単純な水洗いで落ちるものならよいのですが、多くの場合は洗剤を利用せざる得ない状況です。
この洗剤利用は仕方がないとはいえ、合成洗剤、天然由来成分の洗剤どちらを用いた場合でも、洗浄成分の回収は非常に難しく洗い流すことなり土壌や河川、海への環境汚染が大きな問題として注目されています。
また、洗剤利用には洗剤の希釈と散布、すすぎなどのプロセスがあり使用する水量も多く、現地に水を供給する手段がない場合はタンク等による運搬手段を考慮せねばなりません。このことは運搬によるコスト高はもちろんのこと、時間ロスも多くなります。
とくに塩分除去洗浄は洗剤を利用してもたいへん落ちにくいこともあり、環境とコストからみて大きな問題となっています。

UFB洗浄のメリット

ウルトラファインバブル水はその強い洗浄力から、洗剤不使用でも十分な洗浄効果が得られます。ウルトラファインバブル水はH2O 100%ですので、洗浄に利用したウルトラファインバブル水をそのまま流しても土壌や河川、海への環境負荷は限りなくゼロにすることを実現しています。
また、ウルトラファインバブル水をそのまま強圧で吹き付けるだけで汚れは落ちるため、洗剤洗浄・すすぎと何度も吹き付ける作業が不要となり、従来の洗浄方法と比較して半分の作業時間で済みます。
このことは必然的に水の使用量も減らすこととなり、それによる水の運搬・作業コストも大幅に下げることを同時に実現しています。
※極めて微量の混入物はあります。

塩分洗浄作業における作業比較

塩分洗浄とは建造物等に付着・浸透した塩分を除去する作業のことをいいます。建造物の塩分負荷は海に近い場所だけでなく、冬季の凍結防止剤散布の影響により都市・山間部にも大きな影響があります。塩分による腐食から構造物を守るためのメンテナンスとして大変重要な作業です。
この塩分除去には洗剤を利用しての作業がメインとして行われていますが、その環境負荷とコストは構造物の維持に とって大きな問題となっています。
ウルトラファインバブル水による洗浄作業は環境負荷ゼロ・低コストを実現することから、次世代の構造物メンテナンスの一つとして大きく注目されています。

洗浄水量

水道水
4,000L
UFB水
1,000L

洗浄時間

水道水
20往復
UFB水
2往復

総コスト

水道水
UFB水
25%削減

品質安定

ウルトラファインバブル水の特長の一つに「輸送や保管の影響を受けにくい」ということがあります。 この特長はウルトラファインバブル水を生成する機材が現場近く設置できないため、洗浄現場に運搬する際の揺れや環境の変化による効果減少の心配が不要ということになります。
また、品質も非常に安定しているため、常温での保管であればその性能は数ヶ月以上にわたって劣化しません。ウルトラファインバブル水を保管し、急な需要にも十分対応できます。
驚くべきことに、ウルトラファインバブル水は高濃度で製造し、洗浄現場で希釈して使用することも可能です。そのため少ない輸送量が少なく済み、輸送コストの削減も期待できます。

太陽光パネル洗浄

太陽光発電の需要の高まりと同時に、経年のパネル汚れによる発電力の低下や、台風による塩分飛来の影響が大きな問題となっています。
洗剤や磨き洗いが不要で塩分除去効果の高いUFB洗浄はコストも安く注目されています。

橋梁洗浄

高度成長期に建設され築50年以上経過した橋梁が多くなっています。とくに海岸近くの橋梁は飛来塩分、山間部でも冬期の凍結防止剤大量散布による塩害もあり、予防保全の観点から橋桁洗浄による塩分除去作業が必須です。
UFB洗浄は塩分除去効果が非常に高くコスト面でも大変優れています。

野菜洗浄

外食産業で大量に使用する野菜は、衛生に配慮するため、土はもちろん、葉や茎に付着したホコリや残留農薬、PM2.5等の付着物も洗い落とす必要があります。
洗剤は利用せず多量の水での洗浄は環境・コスト面でも問題になっています。
UFB水は少ない水での洗浄でも汚れがよく落ちるため大変注目されています。

外壁洗浄

家屋やエクステリアは時間とともに汚れが蓄積するため、景観維持に洗浄が必要です。また壁面の再塗装でも事前洗浄が必須です。
UFB洗浄はその特性から水量・作業時間が少なく、工期の短縮が可能。また水量が少なくてすむことは、多量の水を確保しずらい状況でも大変有利です。